役者達
厳選素材を産み出す創造主たち
【蕎麦(野麦在来)】 中田一男氏
野麦峠のすぐ西側の蕎麦畑で乗鞍岳を仰ぎながら、蕎麦を守り日夜猪や猿と戦い続けるふぁーまー。
【蕎麦(大野在来)】 中兼則一氏 『JAテラル越前』
その土地で長い年月をかけて蕎麦の耕作を繰り返すと
やがて、その土地の気候に適した独特の特徴を持つ蕎麦が生まれる
この土地の風土に根ざした蕎麦を『在来種』と呼ぶが、福井にはなんと在来種が10種類も存在する。
その中でも代表的な『大野在来』を手がけるのが大野市の『JAテラル越前』
ここで『大野在来』の生産と品質の管理に没頭しているのが中兼氏だ
私たちは毎年晩秋になるとまる一日を掛け、彼の案内で大野市中の蕎麦畑を見て廻り、気に入った畑の蕎麦を指定して購入させていただいている
早刈りの畑の蕎麦の花を手にとって説明をしてくださっている中兼さん。
蕎麦を語る彼の眼差しは少年のようだ
【辛味大根】 石田朋子氏
もと教員の石田氏
先祖から受け継ぐ畑を荒らすわけにはいかないから店に必要な作物をつくらせてくれと、無償で大根を作ってくださっています。
ほんと感謝・感謝・いつもご迷惑をお掛けして申し訳ありません。
【包丁】 加茂詩朗氏 『越前打刃物 タケフ・ナイフビレッジ』
タケフナイフビレッジは、若手打刃物職人の研究グループの共同工場
越前の里・味真野苑のすぐそばにあり円筒形のユニークな建物が目を引く。
ここで加茂氏と出会ったのはある意味ほんの偶然だった・・・・
加茂氏と彼の鍛える包丁に出会ってからは
私の刃物に対する常識はまさに目からうろこを落とすように
非常識へと変わった
良い包丁で切った蕎麦は生き生きとして
まるで笑っているようにさえ見える
【大和芋】 新島恒男氏 『やまとふぁーむ にいじま』 群馬県太田市
撮影 2010-3-15
上州新田郡(じょうしゅうにったごおり)は日本一の大和芋の産地。その一大生産地でぼかしを使った有機農法にこだわり、地球にも植物にも優しい農業を心がけるやまとふぁーむ にいじまの新島さん。デリケートで傷つきやすくちょっとわがままな大和芋を大切に育てる彼は大和芋のように粘り強く、そして優しい眼差しをしている。